横浜でFIAT Ritmoに乗ってる者です。
会員じゃないんですけど、時々見に来させてもら
ってます。いつも楽しませていただいています。
「許せない…」のコーナーを読んでいて、昔の自
分の体験を思い出しましたので、ちょっと書いて
みようと思います。
私の車はFIAT Ritmo 130TCです。ある年、この車
の輸入元であり、私がこの車を中古で買ったお店
でもあった○○○は、XXXXに買収されてしまい
ました。
そしてその翌年、完全にXXXXに衣更えしてしまっ
たその○○○江戸川店で、いつもお願いしていたメ
カさんから、「申し訳ないんですが、この車はも
う面倒見られませんので」と言われてしまったの
でした。
結構面倒見が良くていいお店だったのです。私も
ちょっと抵抗がありましたが、○○○も買われた身、
XXXXに逆らうのも難しかろう、部品の調達なんか
も心許なくなるのだろうししかたがなかろう、と
いうことで、私はそのお店とサヨナラすることに
しました。
しかしその次の年、この車は車検を受けることに
なっていました。「このままじゃ車検が受けられ
ませんから、せめてそちらで知ってるFIATが得意
な工場を紹介してくださいよ。」と○○○に持ち掛
けました。
その結果教えてもらった工場が二軒ありました。
私はそのうち最初の工場に電話を掛け、車検をそ
こにお願いすることにしました。XX区のXXに
ある「****」という工場です。
その工場は問題なかったのです。ただ一つの点を
除いては。車検代はやや高かったもののこの年代
のイタ車としてはこんなものだろうという感じで
した。メカ的にはもともと好調だったので車検を
通してくれただけでもよかったのです。ウォーター
ポンプの摩耗に気が付いてくれたので感謝してい
るくらいです。
しかし、最後に車を受け取って帰ろうとしたとき
のことです、工場の人が、アイドリングが低くて
バラついているのが気になったのでしょう、ボン
ネットをあけてアイドルスクリューをいじりはじ
めました。(ご存知のことと思いますが、130TC
には、Solexのツイン・キャブが付いています。)
少しアイドリングが上がって「うん、これで良し」
と言って引き渡してくれました。これが良くなか
った。
彼は知らなかったのです。エンジンが暖まってく
るとアイドリングの回転数も上がることを。中原
街道の渋滞の中で、ふと気が付くとアイドリング
回転数は2500rpmくらいになっていました。「あー
あーあー、こりゃ駄目だ。」私は車を路肩に寄せ
て大汗をかきながらアイドルスクリューを元の位
置まで戻したのでした。その工場には二度と行っ
ていません。
が、まあそんなに悪い工場でもなかったかな…一
回きりなのでわかりませんが。まあキャブの調整
なんて今時できなくても責められないかもね。
さて、話はこれでは終わらないのです。しばらく
は調子が良かったRitmoですが、翌年の夏に土砂
降りの雨の中を走ったのがよくなかったのか、電
装系のトラブルが出ました。スモールランプが点
灯しなくなってしまったのです。その他クラクショ
ンも接触不良を起こしていました。
そして年の瀬、私はこれを修理するため、二つ教
えてもらったうちのもう一つの工場に電話しまし
た。「Ritmo?ええ、うち得意ですよ。遠くから
わざわざうちに持ってくるお客さんもいますし。」
そのお店は、**区**にある「++++」です。
預けに行ってみると、そこはJaguarやらBenzや
らがドック入りしている、いかにも外車得意、と
いうお店でした。私は「まあ自分で得意だと言っ
てるんだし大丈夫だろう」と考え、「スモールが
点灯しないんです。それから、クラクションは、
普段は押しても鳴らないんだけど、何かの拍子に
鳴ることもあって、砂利道なんかで鳴らそうとす
ると振動で断続的に鳴ったりしますから、どっか
で接触不良になってるんだと思いますけど」と症
状を説明して預けて帰ってきました。
受け取りに行ってみると、確かにスモールは点灯
するようになっていました。そこで受け取って帰
ってしまった私が馬鹿だった。クラクションは直
っていませんでした。そして、新たなトラブルが
発生していました。室内灯が点灯しなくなってい
たのです。
慌てて再度電話をして車を持ち込んでみました。
そしたら、最初応対してくれた人間ではなく、
メカのひどく若いのが出てきて話をするのですが、
「うちはRitmoの整備マニュアルなんか持ってま
せんしねー」(得意だと言ってた最初の説明はど
うなってんだろう)「スモールはどうせ配線見て
もわかんないから、線を全部引き直したんですよ」
(そんな修理の仕方があるか?)「クラクション
は言われた症状は直しました」(その後のやり取
りでこっちの説明した症状が正しく伝わってなく
て、見当違いの修理をしていたことが判明)と無
責任な応答、挙げ句に、「こんな車だから、トラ
ブルはあるでしょう」(つまり、私が元からあっ
たトラブルを工場の責任にして難癖をつけようと
していると言いたいらしい)と、およそ客を相手
にしているとは思えない態度。
だんだん腹が立ってきたところで当初応対してく
れた人が出てきて私をなだめてくれました。そし
て年末でもあり、年明けにもう一度持ち込んでみ
るかという話になったのですが、こっちも腹に据
えかねていますし整備マニュアル持ってないとこ
ろに預けてこれ以上壊されてもたまらないので、
二度と行かないままになってしまいました。
ちなみにクラクションは、後にハンドルのホーン
ボタンのところで接触不良を起こしていたことが
判明、面倒臭がらずにチェックしてればすぐわか
る故障でした。室内灯はヒューズボックスのとこ
ろで配線が抜かれたまま戻されてなかったことが
判明しました。つまり完全にそこの修理ミス。
この程度の修理で7万円というのを、法外と言わ
ず何と言うのでしょう。修理がまずいのは許せても(許せないって)、
責任を取る気がないのと客の扱いがなってないの
は許せないですね。プロとして金を取る資格全く
なし。
現在ではうちの車はいいお店が見つかったため、
上で直らなかった症状も全部完治、今やメカ・
電気ともに絶好調です。今年は登録11年目の車検
ですが、ちゃんと通してまだまだ乗ってあげるつ
もりです。
こういう車では修理工場って口コミに頼るしかあ
りませんからね。誰かからの紹介があったとして
も結局は、実際に持ち込んでみるまでは分からな
い。個人的には、評判のいい店の情報よりも、
「絶対に行っちゃいけないお店」の情報の方が貴
重だと思います。だからこのweb siteの存在は非
常に有意義だと再認識しているところです。
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