もうミニの世界はこりごり...



・・・はじめまして。私の話も、聞いてくださいな。  何年か前、ミニ(車種を書くとどの店だかすぐわかるので伏せます)を 新車で購入しました。 そこのミニ屋でしか扱っていない車だったので、わざわざ××のショップ (以下N社)まで現車を見に行きました。 雨漏りは大丈夫か、との私の問いに、大丈夫ですよ、と社長。 家が遠いから直接取引できないと言うので、家の近くのショップを仲介し てもらうことにして、その日は帰宅。 後日紹介された(はず)の某有名ショップ(以下G社)へ。すると、そん な話は聞いてない、との事・・・。 事の経緯を説明し、とりあえずオーダーする事に。 三ヶ月待ち、と言われていたので迷ったのですが、売り時だったので(確 かボーナスのシーズン) 当時の愛車(これもミニ)を買い取ってもらいました。「三ヶ月なら待て るよな・・・。」
 しかし、三ヶ月を過ぎ、秋になっても一向に連絡はなし。 冬がきて、春が過ぎ・・・。車が車だし、そんな事もあるよな、と最初は 思っていたのですが、こちらから連絡しなければ いつまでたっても連絡なし。G社にもなにも連絡は入っておらず、私の方 からN社へ連絡を取って欲しいと言うので、 それじゃーと電話すれば苦しい言い訳の数々(笑) オーダーから三ヶ月くらいの時点で、「ベース車がまだ見つからない」( 新車のスプライトを改造する車だったのです) 「現地の作業がうまくいってない」(大丈夫なのか、その車・・・) 「船が途中で故障して、海上で一ヶ月以上も立ち往生」 しまいには、「港には入ったが、どこにあるのかわからない」(???) ・・・ほんとに来るんだろーか、車・・・。 まわりのアドバイスもあって、「何月何日までに、必ず納車します」と念 書を書くよう連絡すると、 日にちも、社判も、署名も入っていない、ぺーらぺらな紙切れが送られて きました。
そして、待ちに、本当に待ちに待った納車の日・・・。 私を待っていたのは、展示車とは雲泥の差の、とても新車とは思えない、 きったねー車でした。 内装はあちこちはがれ、接着剤が所々に付着し、車内は粉だらけ。(何の コナ・・・?) そして極めつけは、 ・・・何のために買ったんだ〜! リンゴ・スターのようにリアにドラムセットを積んでスタジオに行くのが 私の夢だったのに・・・。 そして、納車一週間で、リアハッチから雨漏りが・・・・・・! リアにはめたガラスは閉開すると割れ、取り寄せにひと月以上かかると言 われ・・・。 そして、クレーム電話する私に向かって、N社の社長は、「もーお前から 電話かかってくんの嫌なんや!!!!!!」 もーいーです。わかったわかった。 その後も、リアハッチのヒンジに怪しい亀裂が走ったり、カギがかからな くなったり、その度に入院。ほとんど乗る事ができませんでした。
そして・・・・・・ ついに、というか、とうとう、というか、やっぱしとゆーか(笑)取れて しまったのです。リアドアが。かたっぽのヒンジはくっついたまま、 ぶぁきん!!!!と。コジマの駐車場で、宙ぶらりんのドアを(めちゃ重 い)JAFが来るまで一時間近く支え続けた私・・・・。 腰は痛めるし、G社には、「保証期間中の修理代金、N社さんからまった く貰ってないんで、うちにはもう持って来ないで」 と、入庫拒否されるし・・・・。 ちなみに、そのG社、オイル交換を頼んだら、帰宅後オイル漏れになり、 (それまではそんな症状はなかった) 見せに行ったら、「うちのせいじゃない」「金かければきちんと直せるけ ど」・・・結局、私持ちで、直しました。
店に行くといつも、やる気まったくなさそーな店長が、やる気なさそーに 応対し、これが専門誌で、いこごち良いと絶賛された老舗ショップか? って感じでした・・・。(そんなに嫌なら辞めればいいのになぁ・・・) 嫌だなぁと思いつつ、N社へ電話すると、「それは大変申し訳ない事しま したなぁ!!じゃ知り合いの関東のショップ、紹介しますから!!!」 と何故か、低姿勢の対応。・・・自分の非礼を反省する能力はあったんだ なぁ、と、ほっとしたのもつかの間、 紹介されたショップ(以下C社)は、家から車で3時間以上は余裕でかか るショップでした・・・。関東って、北関東かい!!!! 仕方なく、リアにもげたドアを押し込み、ゴミ袋で蓋(?)をして、後方 視界ゼロの恐怖と戦いながら、ひたすら北へと走り続けました。 (C社のオーナーは、仙人のようなふんい気の、とてもいい方でした。仕 事もきっちり、いい店でした。)
その後、C社から、「私に代金の半分を出せ、と私に伝えるように」とN 社から連絡があったと言われました。 「お金に関してはうちの店はノータッチなので、N社と直接交渉したら? 」とC社の社長さん。 C社はすでにN社から修理代金を全額もらっていたらしかったので、その ままほったらかしにしちゃいました。 こっちが腰の治療費請求したい所でしたけど、もーもめごとは嫌だったの で、やめました。
 そんなこんなで、肉体的にも、そして精神的にも参ってしまった私は、 その車を売却する事を考えはじめました。 全国展開でミニの買取をやっている某名物ショップ(以下D社)の社長が 、遠路はるばる東京まで車を見に来て査定してくれました。 まずまずの金額で、妥協しようと思ったその時・・・・。 会話の内容が、私の私生活へとひっぱられ、 旦那とはうまく行ってるの?週何回くらいヤってるの?自分の東京妻にな らないか?ホテルも取ってあるし、今夜遊ぼうよ、等々。 狭いミニの中で、えんえん口説かれ(?)やっと開放された時には全身汗 びっしょりでした。 その日、私は「もうミニの世界はこりごり」と感じました。そして、その ミニを速攻で売却したのです。
・・・・おまけの後日談。 「次の車への保険の乗せ換えのため、名義変更が済んだら書類のコピーを 送って下さい」と頼んでおいたのに、待てど暮らせど 送られて来ない・・・。しびれを切らして電話すると、「ああ、もう終わ ってますね、じゃ送ります」と一言。 届いた書類を見ると、名変が済んだのは、売却して間もなくの事・・・。 単に忘れていたのか、それとも故意なのかは、もーどーでもいいです。 はっきり言って、まともなミニ屋、かなり少ないんじゃないでしょうか? あんな店が「おすすめショップ」とか雑誌に書かれたり、 こんな店が「わたしたちはミニを愛しています」などと平然と広告で主張 している、こんなひどい状態が続くなら、 現行ミニに、明るい未来はないと思います。 いろいろあった出来事を短くまとめたつもりでしたが、やっぱり(苦笑) 長文になってしまいました。ごめんなさい。 現ミニオーナーの方々には、少しでも、平穏で幸せなミニとの日々を送っ て欲しいと思います。 私が果たせなかった、「ハッピーミニライフ」を、末永く・・・・。

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